研究内容

 材料にこだわり、未来を変える

現代は、地球環境規模での環境調和を保ちつつ、機械の高性能化が目指されています。例えば、地球規模での環境対応型合金として高い比強度・靭性を持ち、また高温までの温度域で表面安定性を有する高性能・多機能材料の開発のためには、合金組成、製造プロセスと組織の最適化が、キーテクノロジーになり、これらの関係を最下段のイラストに示しています。機械部材の材料性能が高度、かつ多様化される中、材料についてはインテリジェント化さえも模索されつつあり、材料の材質制御が不可欠となってきています。材質制御の基本原理は大まかに二通りに分類されます。第一の方法は合金化、複相・複合化などの材料工学的手法であり、第二の方法は力学的あるいは熱的条件の制御などの機械工学的手法です。これら二つの方法は、個別に独立したものでなく相互に関連しあったものです。当研究室では、機械構造用材料や機能材料等の種々の材質最適化のために必要な、材料内部の変化現象のモデル化、材料生産プロセスにおける計測・制御、新しい材質制御プロセスの開発など、材料工学と機械工学の複合領域の課題を取り扱っています。最近の研究課題の一例は次の通りです。

研究テーマ

松木グループ

  • 熱間鍛造用の金型材料の開発
  • 形状記憶合金の開発
  • アルミ合金の開発
  • はんだ合金の開発

特許

  1. 特許権, 特許3633907, 2005年01月07日, 高張力鋳鋼およびその製造方法
  2. 特許権, 特許4244035, 2009年01月16日, ヒューズ用錫合金及びこれを用いた電線ヒューズ
  3. 特許権, 6037374, 2016年11月11日, 高温はんだ用亜鉛合金の組成比決定方法およびその利用
  4. 特許権, US 9656351 B2, 2017年05月23日, はんだ材料および接合構造体
  5. 特願,2018-148884, αFe-SiC複合材料の製造方法及びαFe-SiC複合材料
  6. 特願, 2018-148885,Fe基焼結体、Fe基焼結体の製造方法及び熱間プレス用金型

崔グループ

  • 金属基複合材料の製造プロセス開発(炭素繊維、アルミナ繊維、カーボンナノファイバー等の強化材)
  • 熱界面材料の開発
  • 放熱板材料の開発(カーボンナノファイバー)
  • Ti基複合材料の製造プロセス開発
  • 機能性及び構造材の開発
  • 熱間鍛造用の金型材料の開発

特許

  1. 特許権, 特許第5988667,金属間化合物強化複合材料及びその製造方法
  2. 特願,2015-202940,予備成形体およびそれを用いた金属基複合材ならびにその製造方法
  3. 特願, 2018-148884, αFe-SiC複合材料の製造方法、及びαFe-SiC複合材料
  4. 特願, 2018-148885,Fe基焼結体、Fe基焼結体の製造方法及び熱間プレス用金型
  5. 特願, 2019-115782, 予備成形体を要しない炭素繊維強化金属基複合材料の製造プロセスの開発
  6. 特願, 2019-130578,チタン基複合材料の製造方法
  7. 特願, 2020-013888, 熱界面シート及びその製造方法

 

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